サンダルが出来るまでのお話し:その2

前回のつづき

 

 

そんなこんなで去年の春には既に決まっていたサンダル作りですが

 

まずサンダルというかフットウェアの常識みたいなものが全くの無知といっていい程なかった青木(そんなんで作りたいとか言って本当すみません)

 

デザインの方法から教えていただきました。

 

私の場合、鞄は平面からデザインから型紙まで起こすのですが、靴は立体で起こします(と、いう事を初めて知りました、、///)

 

そうだったのー!?確かに足って超複雑な立体だから平面の方が難しいか、、、

ざっくり説明すると、この型にテープみたいなものを貼って、それに書いて、剥がしてまた紙に起こす作業です。

やった事ないからだけどデザイン方法難しすぎるぅぅ、、、、、

 

 

半泣き。最初の一歩で半泣き。

 

どうにかこうにか矢倉さん、いや矢倉様のお力をお借りして(99%くらい)

 

1回目の形を出して、サンプルを練習革で作り、、打ち合わせ、2回目を作り、、、

打ち合わせ、3回目を作り、、、打ち合わせの繰り返し

 

 

足の露出具合はどうか、履物単品として見た時の美しさはどうか、、、などデザイン面でもものすごく打ち合わせを重ねたのですが

shiroさんでは特に履き心地をとても大事にされているブランドで、

土踏まずのフィット感や、足の甲の革の当たり具合などを毎回かなり微調整してくださいました。

私も正直に、ここは当たる感じがあるとか、もう少し横に広い方が痛くならないとか意見を出し合いました。

 

そうしてできたのがこの木型。

 

 

最初に作った木型に、何度も補正を重ねてパテで肉付けして、、、、

少しずつ、少しずつ良くしていきます。

 

 

フィット感を「いい感じ〜」ではなく

「感動レベル」に近づけていきます。

本当に超地道だけど、めちゃくちゃ大事な作業。

 

 

この木型を使って作られた初めてのサンダルは、本当に未だない履き心地でした、、、(ニヤニヤが止まらないくらい)

 

 

もちろん履き心地は、木型以外にも、天板の素材やクッションの厚みや硬度などもでも変わってくるので

一つ一つ素材も吟味。革の素材やデザインに応じてどれが良いか二人で話し合って決めました。
今までソールなんてほとんど気にした事なかったけど、、、色々なバランスの重要性に気付かされます。

 

 

全てが決まったら、グレーディングという作業に入ります。

 

 

型紙を少しずつ大きく(または小さく)して、サイズ別の木型を作る作業です!

一個一個専用の型作るのすごぉぉい、、、、!

サイズ違いもできた所で、大きいサイズもまた一つ一つ微調整を繰り返し、、

 


(↑天板の形もスタイリッシュに見えるように微調整をしながら削ってもらいました)

 

そして、、、

ついに、、、サンダルは完成を迎えます、、!!!

 

 

サンダル紹介へ続く

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